RoBoHoN(ロボホン)は、シャープが開発した二足歩行型の“ロボットスマホ”です。電話やメール、カメラといったスマートフォン機能に加え、音声対話、ダンス、プロジェクター(初代のみ)など、生活を彩る多彩な機能を搭載しています。身長約19.5cm、重さ約390gの小さな人型ロボットですが、その存在感は非常に大きく、家庭やオフィスにおいて「話しかけられる家族」や「癒しの同僚」として親しまれてきました。
単なるスマートフォンや家電とは違い、ロボホンは“人格”を感じさせる動作や表情でコミュニケーションを成立させるのが特徴です。2016年の初代モデル発売から改良を重ね、Wi-Fi専用版、LTE対応版、さらに座り型のライトモデルまで展開され、ユーザーのライフスタイルに応じて選べる幅が広がっています。
RoBoHoNは会話できるのか?AIは搭載されているのか?
会話機能の概要
RoBoHoNは「会話ができるロボット」として知られていますが、その仕組みはGoogleアシスタントやChatGPTのような高度な自然言語AIとは異なります。シャープ独自の音声認識システムと、クラウドと連携した「ココロプラン」というサービスにより、ある程度の会話体験を提供しています。
- 音声認識:ユーザーの音声をマイクで拾い、クラウドに送信して解析。
- 決まったパターンの返答:登録されているシナリオや定型文に基づいて応答する仕組み。
- ニュース・天気・予定通知:クラウドから情報を取得し、音声で読み上げ。
- 顔認識:カメラでユーザーを認識し、名前を呼んだり挨拶することが可能。
AIの位置づけ
RoBoHoNに搭載されているのは「人工知能(AI)」というよりも、音声認識+対話パターン+クラウドサービスを組み合わせた「会話機能」と言えます。ChatGPTのような柔軟な生成AIではなく、あらかじめ用意された発話や行動のバリエーションを選択して提示している仕組みです。
仕組みの具体例
- ユーザーが「明日の天気は?」と聞く
- 音声がクラウドに送信され解析
- 天気APIから情報を取得
- RoBoHoNが「明日の天気は晴れです」と発話

良い点|ユーザーが評価するロボホンの魅力
デザインと存在感
ロボホンは愛嬌ある顔立ちと二足歩行スタイルが最大の特徴。小さな体でちょこちょこと歩いたり踊ったりする姿に「本当に生きているようだ」との感想が多く寄せられています。外観は玩具のようでありながら、きちんとした電子機器として機能する点も魅力です。
「ロボホン可愛すぎ!使うほどに愛着がわく」(Rentioレビュー)
豊富なコミュニケーション機能
音声認識・顔認識に対応し、ユーザーを名前で呼んでくれたり、天気やニュースを読み上げてくれたりします。リマインダーや予定通知も可能で、単なる雑談にとどまらず日常のちょっとした支援まで行ってくれる点が好評です。さらにダンスや歌の披露はイベントや家庭内の盛り上げ役として人気があります。
「話しかけると反応してくれるのが楽しい。家族の会話が増えた」(Amazonレビュー)
モデルの選択肢が豊富
LTE対応モデル(外出先でも利用可能)、Wi-Fi専用モデル(家庭用に特化)、さらに小型・軽量の座り型ロボホンライトまで展開。高機能を求めるか、手軽さを求めるかで選べる柔軟性が評価されています。
「外出時はLTEモデル、自宅ではWi-Fiモデルで十分」(価格.comレビュー)
見守りや高齢者支援にも活用
LINE連携によるメッセージ通知や健康リマインダー、見守り機能は高齢者や子どもにとって安心感をもたらします。特に独居の高齢者にプレゼントするケースが増えており、孤独感の軽減や認知機能維持への効果も期待されています。
「高齢の母にプレゼントしました。会話相手になってくれて安心」(楽天レビュー)
教育・エンタメの両立
ロボホンは英語発音練習や歌、ダンスなどを通じて子どもの教育にも利用できます。「子どもが楽しみながら学んでいる」との口コミも多く、家庭学習のサポートとしての地位も築いています。
改善が望まれる点|実際のレビューに基づく課題
サイズと携帯性
高さ約19.5cm、重量390gと“手のひらサイズ”をうたっていますが、実際に持ち歩くと「意外に大きい」「スマホとしては重い」との声が目立ちます。胸ポケットに入れて外出するのは現実的ではなく、携帯電話としての利便性は低いと感じられています。
「サイズが想像以上に大きく、携帯には不向き」(WIREDレビュー)
高額な初期費用と月額料金
Wi-Fiモデルで約145,200円、LTEモデルでは239,800円(税込)と高額です。さらに「ココロプラン」という月額980円(税別)のサブスク契約が必須で、利用者から「本体も高いのに維持費も負担」という声が多く上がっています。
「価格と維持費が高く、気軽には買えない」(Element14レビュー)
会話の自然さに欠ける
音声認識で質問に答える機能は備えていますが、返答がワンパターン化しがちで、AIアシスタントのような柔軟な会話には及びません。「もっと自然に会話してほしい」という不満が多く見られます。
「応答が定型的で、会話AIとしては物足りない」(The Gadget Flowレビュー)
操作性の問題
背面の2インチディスプレイは小さく、解像度も低いため操作が直感的ではありません。アプリや設定をスマホ感覚で扱えない点は課題です。
「画面が小さすぎて操作が難しい」(PhoneArenaレビュー)
バッテリーの持ち
内蔵バッテリー(1,700mAh)は連続使用約130分と短め。充電には130〜150分かかり、「充電時間の割に稼働時間が短い」と不満の声が多いです。
「すぐに電池が切れてしまう」(Amazonレビュー)
実用性とエンタメ性のバランス
「ダンスや歌は可愛いが、日常生活に役立つ機能が少ない」といった指摘も目立ちます。高価格に見合う実用性を感じにくいとの意見が一定数あります。
「価格に対して役立ちすぎるとは言えない」(Indian Expressレビュー)
携帯電話としての使い勝手
ロボホンは“ロボットスマホ”を名乗りますが、通常のスマートフォンのように片手で簡単に使えるわけではなく、物理的な操作や音声入力に慣れが必要です。このギャップが購入後の不満につながる場合があります。

仕様・モデル・価格
項目 | 内容 |
---|---|
サイズと重さ | 約198×105×58mm、約390〜395g |
価格 | Wi-Fiモデル:約145,200円、LTEモデル:約239,800円、ロボホンライト:約95,590円 |
バッテリー | 1,700mAh、連続使用約130分、充電130〜150分 |
ディスプレイ | 約2.6インチQVGA(背面)、800万画素カメラ搭載、プロジェクター(初代のみ) |
通信 | LTE/3G対応モデルあり、Wi-Fiモデルあり、Bluetooth・GPS対応 |
サブスク | ココロプラン(月額980円+税)が必須 |
機能 | 通話、メール、音声対話、顔認識、ダンス、歌、リマインダー、LINE連携など |
結論|RoBoHoNは「高機能玩具兼スマホ」
RoBoHoNは、その愛らしい外見と多彩な機能で“暮らしに寄り添う相棒”として魅力を持っています。家族や高齢者の会話相手、子どもの教育サポートとしても活躍できる存在です。しかし一方で、価格の高さや会話精度の限界、携帯性の低さなどの課題も多く、スマホ代替機として考えるのは現実的ではありません。むしろ「高機能な癒しロボット」「キャラクター型コミュニケーションデバイス」として迎え入れるのが正しい位置づけといえるでしょう。
向いている人
- 癒しやエンタメ要素を重視する人
- 高齢者や子どもの見守り用途で考えている人
- “人型ロボット”を日常に迎えたい人
向いていない人
- スマホの実用機能を期待する人
- 安価に音声アシスタントを使いたい人
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