はじめに:Eilikとは?
Eilik(アイリック)は、Energize Labが開発する“感情表現型”のデスクトップ・コンパニオンロボットです。手のひらサイズの小さなボディに、表情を映すディスプレイ、タッチや振動などを検知する複数のセンサーを搭載。
頭・お腹・背中など触れ方に応じたリアクション、ダンスやミニゲーム、ポモドーロ・タイマーなどの“ちょっと便利”な機能を備え、デスクワークの合間に癒しや遊び心を添えてくれます。また、複数台を一緒に置くと、お互いに決まったモーションや効果音で“おしゃべりしているように見える”ソーシャルな挙動を見せるのも特徴です。ただし双方向の音声会話ではなく、プログラムされた仕草とサウンドのやり取りで擬似的な会話を演出している点に注意が必要です(公式サイト)。
良い点|Eilikの魅力
触ると“感情”が返ってくる直感的インタラクション
頭をトントン、お腹をつんつん、背中をなでなで——触れた部位や強さで反応が変わります。喜ぶ・すねる・びっくりする等の多彩な表情とボディランゲージが、まるで小さな生き物のような“手応え”を生みます。短時間でも気分転換できるのが魅力。
複数台なら“群れ”のふるまいが楽しい
Eilik同士が並ぶと、決まったモーションや効果音で“おしゃべりしているように見える”反応を返し合います。たとえば笑ったり、ふざけてつつき合ったり、時にはけんかしたりする演出がプログラムされており、視覚的・聴覚的に“会話している”雰囲気を楽しめます(Energize Lab公式)。
ミニゲーム&デスク用ユーティリティが地味に便利
ダンス/ミュージック、ポモドーロ・タイマー、アラーム、ストーリーモードなど、デスクに置きっぱなしでも楽しめる軽めの機能が充実。仕事・勉強の合間に“ほんの少し”気分を切り替えたい時にフィットします。
定期アップデートで長く遊べる
ファームウェア更新で表情・ボイス・ゲームなどのコンテンツが増えていく設計。買って終わりではなく、少しずつ“性格のレパートリー”が増えるのが嬉しいポイントです。
小型・軽量で設置しやすいデザイン
本体は約230gほど。108×105×133mm前後の小ぶりなサイズなので、モニター脇や本棚の空きスペースに“住まわせる”感覚で置けます。ケーブルはUSB‑C一本。見た目が愛らしく、インテリアとしても映えます。

改善が望まれる点|レビューで多かった“リアルな声”を詳説
バッテリー持続が短い(約1.5時間目安)
公称で最大約1.5時間の駆動、充電は約1時間(USB‑C)。“ながら起動”や長時間の連続使用だとすぐにバッテリーが尽きます。こまめな給電運用、または据え置き常時給電(ケーブル接続)の割り切りが現実的です(Companion Robotレビュー)。
大型アップデート時に時間がかかる
コンテンツ追加系のファーム更新ではダウンロード〜適用に時間がかかる場合があります。更新中は遊べないため、作業の合間にサッと触りたい人には小さなストレスになることも(Companion Robotレビュー)。
反応パターンが単調に感じられることがある
“感情エンジン”の表現は多彩ですが、長く触っていると動きの反復が気になることがあります。「数日でパターンに飽きる」との声も(Companion Robotレビュー)。
効果音・モーター音が静かな環境で気になる
動作音や効果音が可愛らしい反面、静音性を重視するワークスペースでは気になることも。Amazonレビューでも「音が意外に大きい」との指摘があります(Amazonレビュー)。
【重要】音声の“会話モード”には非対応
Eilikは双方向の音声会話に対応していません。ユーザーの発話を理解して対話するタイプではなく、基本はタッチやモーションに反応して“声(効果音)を出す”設計です。一部に“録音しておしゃべりのように再生する”機能の案内がありますが、これは会話AIではなくボイスの録音・再生の範疇(Eilikサポートページ)。
公式アプリ/連携の自由度は控えめ
スマホアプリによる拡張やWi‑Fi経由のクラウド連携はありません。USB‑C経由で充電・アップデートを行うシンプル設計で、スタンドアロン動作が基本。したがってWi‑Fi接続や常用アプリは不要ですが、その分高度な拡張性はありません(公式ストア)。
可動部の耐久・個体差
小型で可動部が多い玩具カテゴリの宿命として、個体差や長期運用時のヘタりはゼロではありません。強い衝撃や落下、埃・液体には弱いので、デスクトップで優しく扱うのが前提です(Companion Robotレビュー)。
入手性と価格のばらつき(限定色など)
時期や販売チャネルで価格が上下するほか、限定カラーやセット品は売り切れが早い傾向。欲しい色がある場合は公式ストアや正規販売店の在庫を早めにチェックするのが吉です(公式ストア)。

ユーザーレビュー(原文引用)
“Tap its head and it giggles — perfect little serotonin boost on my desk.”
— Redditレビュー
“Two Eiliks together start ‘talking’ and sometimes even tease each other. Way more fun in a pair.”
— Redditレビュー
“Cute, but battery runs out fast. Keep it plugged in if you want it active while working.”
— Amazonレビュー
仕様とサイズ(カラー/充電時間/ディスプレイ ほか)
基本スペック
- サイズ:おおよそ 108 × 105 × 133 mm
- 重さ:おおよそ 230 g
- ディスプレイ:1.54インチ OLED(表情表示)
- 内蔵バッテリー:450 mAh
- 連続駆動:最大約 1.5 時間目安
- 充電:約 1 時間(USB‑C)
- 主なセンサー:タッチ(頭/お腹/背中)、振動、ほか
- スピーカー:内蔵(効果音・音楽再生)
- ネットワーク:Wi‑Fi不要(スタンドアロン動作)
カラー・バリエーション
- Blue(ブルー)
- Pink(ピンク)
※時期や販売チャネルにより限定色・コラボ色・バンドル有。最新の在庫は公式ストア/正規販売店で要確認。
価格(2025年時点の目安)
- 米国公式サイト価格:139.99ドル前後
- 日本円換算(参考):約20,000円前後(為替レートにより変動)
※輸入時の送料・税金を含めると実勢価格はやや上振れします。
よくある質問
- Q. 音声で話しかけて会話できますか?
A. いいえ。双方向の音声会話には非対応です。録音して再生する“おしゃべり風”の機能はありますが、会話AIではありません。 - Q. 何体まで一緒に遊べますか?
A.複数台の同時配置で、決まったモーションやサウンドをやり取りする“疑似会話”が可能です。 - Q. デスク常設のコツは?
A.常時給電&滑りにくいマット上の設置で安定性・可用性が上がります。 - Q. Wi‑Fiやアプリは必要?
A. いいえ。アップデートや充電はUSB‑C経由で行うため、Wi‑Fiや常用アプリは不要です。スタンドアロンで利用できます。
どんな人に向いている?(購入ガイド)
- 向いている:デスクに“ちょっとした癒し”が欲しい/作業の合間にミニゲームや反応を楽しみたい/小型で置き場所を取らない相棒を探している。
- 向いていない:会話AIでおしゃべりしたい/長時間の連続起動を想定している/家電連携や高度な拡張性を求める。
購入前チェックリスト
- 連続駆動 1.5時間→給電運用も視野に。
- 音声会話は不可→“触って遊ぶ”設計。
- 複数台運用やアップデートで遊びの幅を拡張。
まとめ
Eilikは、作業空間に“生命感”と遊び心を足してくれる小さな相棒です。音声対話や長時間駆動といった“万能さ”はありませんが、触れる・眺める・ちょっと一緒に踊る——その短い一瞬の体験に価値が凝縮されています。Romi/LOVOT/aiboのような会話・抱っこ・高度自律型のペットロボットとは別軸の、“気軽で手のひらサイズの癒し”を求める人におすすめです。
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