RoBoHoNを開発したシャープが2025年11月に発売予定の新製品が「ポケとも(Poketomo)」です。ミーアキャットをモチーフにした手のひらサイズ(高さ約12cm・重さ約200g)のAIキャラクターで、「ポケットに入るともだち」をコンセプトに開発されています。価格は39,600円(税込)と、従来のロボホンと比べて圧倒的に手に取りやすい水準に設定されています(ITmedia)。
ポケともはRoBoHoNとどう違う?
サイズとデザイン
- RoBoHoN:高さ約19.5cm・重量390g。電話やプロジェクター、歩行など多機能を搭載。
- ポケとも:高さ約12cm・重量200gとさらにコンパクト。持ち運びが容易で、常に身近に置いておける存在(ケータイWatch)。
機能の方向性
- RoBoHoN:通話、カメラ、歩行、ダンス、リマインダーなど多彩な機能を網羅。
- ポケとも:機能を絞り込み、会話と寄り添いに特化。音声でのコミュニケーションに重きを置いた設計(ITmedia)。
価格とその背景
- RoBoHoN:145,200円〜239,800円+サブスク(ココロプラン月額980円〜)。
- ポケとも:39,600円(税込)。アプリ利用料は月額495円(400回/月)〜980円(800回/月)。
- 価格を抑えられた理由:機能をシンプルに絞り込み、IoT向けチップを採用し、量産効果を前提とした設計によるもの(Note記事)。
比較表:RoBoHoN vs ポケとも
項目 | RoBoHoN | ポケとも |
---|---|---|
サイズ/重量 | 約19.5cm・390g | 約12cm・200g |
主な機能 | 通話・歩行・プロジェクター・多機能 | 会話特化・感情AI |
価格帯 | 約145,000〜240,000円 | 約39,600円(税込) |
AI処理 | ローカル中心の定型応答 | エッジ+クラウドAI(GPT-4o mini) |
携帯性 | やや大きく外出には不便 | ポケットやカバンで持ち運び可能 |
ユーザー層 | ガジェット・ロボット愛好者向け | 幅広い層に届くエントリー向け |

👇RoBoHon(ロボホン)の解説記事はこちら

ポケともの特徴
より身近なAIキャラクターへ
“ポケットに入るともだち”をコンセプトに、ロボホンのコミュニケーション設計チームが開発(PR TIMES、Impress Watch、Business Insider Japan)。価格とサイズのハードルを下げ、より広い層への普及を目指しています(ITmedia、ケータイWatch)。
ポケともは、従来の高額ロボットに比べてより“日常に寄り添う”存在を意識しており、デザインや価格面でも一般ユーザーが気軽に試せるように考えられています。その結果、学生から高齢者まで幅広い層をターゲットにできるのが最大の強みといえるでしょう。
技術的進化|CE-LLMとGPT-4o mini
シャープ独自の「CE‑LLM(Communication Edge – Large Language Model)」を搭載し、エッジ処理(相槌など即時応答)+クラウド処理(生成や記憶)でスムーズな会話を実現(ケータイWatch、Business Insider Japan、Impress Watch)。
内部ではGPT‑4o miniが会話生成エンジンとして活用され、ユーザーの言葉をより柔軟に解釈し、自然な会話を提供する役割を担っています。これにより、従来のロボットでは難しかった「流れのある会話」「ユーザーの気分に沿ったやり取り」が可能になっています。
ちなみに、AIを使った双方向コミュニケーションロボットとして、mixi社が開発しているRomi(ロミィ)がありますが、新モデルは税込98,780円、月会費は1,958円(税込)なので、他社と比較してもポケともが安価なのがわかります。
同じような会話ロボットだと、全国47の方言と10の性格、15の英語パターンを話すおしゃべり猫型ロボット『ミーア』などがあります。
「Empathy Intelligence(共感知性)」搭載
ポケともは、会話履歴だけでなく音声の抑揚、天気、地理情報、カメラ映像なども読み取り、状況に応じた適切な発話を展開する「Empathy Intelligence(共感知性)」を搭載しています。これにより、単なる受け答えにとどまらず、“共感的な会話”を可能にします(Business Insider Japan)。
さらに顔認証によって利用者を判別し、第三者がいるときにはプライベートな会話を避けるといった配慮も行える設計になっています。これにより、家庭内やオフィスでも安心して利用できる点が特徴です。
IP展開戦略にも注目
ポケともは単なるロボット製品にとどまらず、コンテンツ展開にも積極的です。公式X(@poketomo_sharp)では「ミーアとナナミ」のマンガも公開されており、キャラクターを軸としたファンコミュニティづくりが進められています(PR TIMES、Impress Watch)。
また、2027年までに10万台販売を目指すという高い目標も掲げており、今後は関連グッズや家電連携などの展開が期待されています(Business Insider Japan)。
スマホアプリとの連携
会話機能については、スマホアプリ単体での利用も可能です。さらにロボットとスマホアプリは連携しており、それぞれの会話履歴を共有した状態でやりとりできます。そのため、外出時はアプリ、自宅ではロボットといった使い分けが自然に行えます。
また、1日の会話内容をもとに自動で日記を付ける機能を備えており、アプリ上から確認できる仕組みになっています。AIとの会話が思い出として蓄積されることで、まるで“成長する友だち”を持っているような感覚が得られるのも魅力のひとつです。

まとめ:ポケともが描く未来
ポケともは、RoBoHoNの技術資産を受け継ぎながらも「小型化」「低価格化」「会話特化」という方向へ進化しました。シャープは2027年までに10万台販売を目標としており、今後はIP展開やキャラクター育成、家電連携なども予定されています。
「ロボホンは欲しいけど価格が…」と躊躇していた人にとって、ポケともはまさに最適解となるかもしれません。ポケットサイズで気軽に使えるAIキャラクターとして、新しい市場を切り開いていく可能性を秘めています。AIと共に過ごす日常が当たり前になる未来を象徴する製品と言えるでしょう。
2025年8月28日から、東京おもちゃショーで展示されているとのことなので、気になっている人はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
👇 スマホ機能を備えたコミュニケーションロボット『RoBoHoN(ロボホン)』の詳細を見る

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