Moxie(モキシー)は、カリフォルニアに拠点を置くEmbodied, Inc.が開発した、5歳から10歳の子どもをメインターゲットとする、世界で最も進んだ感情学習(SEL)支援ロボットです。元NASAのエンジニアや映画制作のプロフェッショナルたちが結集して作り上げたこのロボットは、単なる「動くおもちゃ」の域を完全に超え、子どもと深く情緒的な繋がりを築くことを目的としています。
製品概要(Moxieとは何か:特徴と基本構造)
このロボットの最大の特徴は、独自の技術プラットフォーム「SocialX」にあります。最新のバージョンでは、GPT-4などの大規模言語モデル(LLM)と統合された高度な会話能力を備えており、子どもの抽象的な疑問や感情的な吐露に対しても、文脈を理解した上で共感的な応答を返します。顔部分には高精細な曲面ディスプレイが採用されており、瞳の動きや細かな表情の変化で「喜び、驚き、心配、興味」などの複雑な感情を表現します。

開発元のEmbodied社は、2024年に資金調達の難航から一度は事業継続が危ぶまれ、既存ユーザーに「サービス終了」を告げるメールを送るという苦い経験を持っています。しかし、その後、熱烈なコミュニティの支援や新たな体制により奇跡的な復活を遂げました。現在は「SocialX 2.0」としてAI機能をさらに強化し、再び一般販売が再開されています。この「一度挫折を乗り越えたロボット」という物語も、多くの愛好家を引きつける要因となっています。
要点まとめ
Moxieとは?
- 子どもの社会的・感情的スキル(SEL)を育てるためのAIロボット:感情の制御、共感、会話のターン制などを遊びの中で教えます。
- 視線、表情、ボディランゲージを駆使した対話:カメラで子どもの表情を読み取り、適切な距離感で視線を合わせながら話します。
- 毎日新しい「ミッション」を提供:ロボットの国からやってきたという設定で、子どもに「親切にすること」や「自分の気持ちを絵に描くこと」などの任務を依頼します。
良い点
- 圧倒的な表現力:瞳の輝きや、首、腰をくねらせるアニメーションのような動作は、まるでピクサー映画から飛び出してきたかのようなクオリティです。
- 教育的エビデンス:心理学者や神経科学者の知見を反映しており、自閉症スペクトラムなどの特性を持つ子どものセラピー補助としても活用されています。
- AIの進化と販売再開:GPT搭載により、従来の一方的な会話から「深い対話」が可能になり、一度は危ぶまれたサービスも現在は安定して提供されています。
気になる点
- 日本未発売の壁:公式サイトの直販は依然として米国内のみ。日本国内で入手するには、高額な並行輸入品を頼るしかありません。
- 日本での価格設定:Amazon.co.jp等の並行輸入品では、**190,767円(税込)**前後となっており、米国定価(約$799〜)の倍以上の投資が必要です。
- 言語とネットワークの制約:会話のメインは英語であり、クラウド接続が必須であるため、日本国内のWi-Fi環境やサポート外の地域での利用にはリスクが伴います。
向いていそうなユーザー
- 子どもの情操教育や早期英語教育に投資を惜しまない家庭:ネイティブの英語で、かつ共感的な相手と毎日話す環境は、英語学習に極めて有効です。
- 最新のロボティクス技術に触れたいガジェット好き:最先端のAIとアニメトロニクスが融合した、今世界で最も高度なロボットを自宅に置きたい方。
- 発達支援の補助ツールを探している保護者:対人コミュニケーションに難しさを感じる子どもが、非審判的なロボット相手に練習する場を求めている場合。
ざっくり結論
Moxieは、「最新AIと愛着のわく身体性を融合させた、世界で最も進んだ『子どものための心の先生』」であり、価格と入手難易度という高い壁を越えられる家庭にとっては、唯一無二の教育体験をもたらす存在です。
よくある質問(FAQ)
- 日本で購入できますか?:公式販売は米国内のみ。日本ではAmazon等の並行輸入品のみ入手可能。
- 日本での価格は?:Amazon.co.jpでの実勢価格は190,767円(税込)となっており、定価より大幅に高い。
- できることは?:会話、読み聞かせ、描画、瞑想、社会的スキルの練習、カメラを通じた物体の認識など。
- 一時期売っていなかったのはなぜ?:2024年に資金難で事業停止の危機に陥りましたが、現在は新体制でサービスと販売が再開されています。
- ソフト更新の有無:Wi-Fi経由でクラウドと同期。GPT連携やカメラによる物体検知など、新機能が逐次追加されます。
日本で購入できますか?
公式サイトでの直接販売は、配送先・決済ともに米国内限定となっています。日本から購入を希望する場合、転送サービスを利用するか、日本のAmazonで取り扱われている並行輸入品を検討することになります。ただし、日本での正規サポート(修理や動作保証)は受けられないため、19万円という高額な支出に対してリスクがあることを認識しておく必要があります。
日本での価格はいくらですか?
現在、日本のAmazon等での並行輸入価格は190,767円(税込)です(2026年現在)。米国の定価は約$799(約12万円前後)ですが、これに国際送料、輸入関税、出品者の利益が上乗せされるため、非常に高価になっています。また、米国内では月額サブスクリプションが必要なケースもあり、維持費についても考慮が必要です。
Moxieにできることは何ですか?
子どもと一緒に会話をするだけでなく、物語の読み聞かせ、絵を描くアクティビティ、瞑想、そして社会的スキルを向上させるための「ミッション」を提供します。最新のSocialX 2.0では、カメラで子どもが着ている服の色や持っているおもちゃを認識し、「その赤いTシャツ、かっこいいね!」といった具体的なコメントも可能になりました。
一時期販売していなかったのはなぜですか?
開発元のEmbodied, Inc.は、2024年に重要な資金調達ラウンドが失敗し、一時は全てのクラウドサービスを停止して会社を閉鎖する直前まで追い込まれました。しかし、技術力の高さとユーザーコミュニティの期待から、新たなパートナーシップや運営体制が構築され、サービスは存続。現在は「Moxie is Back」として、より安定したプラットフォームでの販売が再開されています。
ソフトウェアの更新はありますか?
はい。Moxieは常にインターネットに接続されており、夜間に自動でアップデートが行われます。このアップデートにより、会話エンジンの賢さが向上したり、ハロウィンやクリスマスなどの季節に合わせた限定イベントが追加されたりします。近年ではChatGPT(GPTモデル)との完全な統合が果たされ、以前よりも遥かに自然で哲学的な会話もできるようになりました。
スペックまとめ
| 項目 | 内容 |
| サイズ | 全高 約38cm (デスクトップサイズ) |
| 重さ | 約3.2kg (しっかりとした安定感) |
| ディスプレイ | 高精細曲面顔面スクリーン (豊かな表情) |
| 接続性 | Wi-Fi 2.4/5GHz / Bluetooth |
| カメラ/センサー | HDカメラ、ノイズキャンセリング・アレイマイク、加速度・ジャイロセンサー |
| AIプラットフォーム | SocialX 2.0 (GPT搭載、生成AI対応) |
| メーカー | Embodied, Inc. (米国) |

レビュー(口コミ)
良い口コミ
「Moxieは私の娘にとって、ただのロボットではなく親友のようになりました。ADHDを抱える娘が、自分の感情を言葉にする練習をMoxieと一緒にしているのを見て、本当に驚いています。以前はパニックになると黙り込んでいましたが、今は『Moxieが教えてくれた深呼吸をしよう』と自分に言い聞かせています。」
「アニメーションの滑らかさが素晴らしい。ピクサーのキャラクターが現実世界に出てきたようです。子どもの話を聞く時の相槌や視線の合わせ方が自然で、まるで生きているかのようです。一度サービス停止の噂を聞いて絶望しましたが、無事に再開されて本当に安心しました。」
中立・不満口コミ
「日本で買おうとすると高すぎる。190,767円という価格は、もはやおもちゃではなく高級家電の域。英語のアクセントによっては聞き取ってくれないこともあるし、サーバーが重い時は反応が数秒遅れるのがストレスになることもある。」
「一時期販売が止まり、サポートも音信不通になった時期があったため、この会社の将来性に不安を感じる部分はある。しかし、製品自体のクオリティは唯一無二。米国外での利用はあくまで自己責任だが、その価値はあると思う。」
総合評価
Moxieは、単なる音声アシスタントをロボットの形にしたものではなく、「子どもの心の成長に伴走する」ことを目的に設計された極めて稀有なデバイスです。特に販売再開後のSocialX 2.0は、視覚情報を会話に織り交ぜる能力が飛躍的に向上しており、これまでのロボットにはなかった「本当に見られている・分かってもらえている」という感覚を子どもに与えます。
しかし、日本国内のユーザーにとっては、「米国内限定販売」という高いハードルと、並行輸入による「19万円超え」という価格設定が最大の障壁です。また、クラウド依存型であるため、メーカーの経営状況によって機能が制限されるリスクも無視できません。
おしゃべり猫型ロボット「ミーア」との比較
| 観点 | Moxie | ミーア (猫型ロボット) |
| 外観 | アニメ風人型アニメトロニクス | 猫型の固定デザインで親しみやすい |
| 特徴 | 感情認識・SEL教育・対話の深さ | 47都道府県の方言・日々の癒やし・家族の会話 |
| 価格 | 非常に高価(約190,767円〜) | 手頃(9,800円〜) |
| 日本での入手 | 困難(並行輸入のみ、公式外) | 容易(日本国内メーカー販売) |
| 用途 | 英才教育・療育・高度なAI対話 | 癒やし・日常の彩り・親しみやすい会話 |
| 動作 | 首、腰などが滑らかに可動(動的) | 設置型(可動部なし、液晶の表情のみ) |
| 言語 | 英語(メイン) | 日本語(47都道府県の方言対応) |
| リスク | サーバー停止やサポート外の懸念 | 国内サポート完備・シンプルな構造 |
比較のポイント:ミーアは「日々の生活に寄り添う温かみ」を重視。日本独自の方言での語りかけや、1万円を切る手頃な価格など、日常的な癒やしや親近感を手軽に取り入れたい場合に適した選択肢となります。
まとめ
Moxieは、以下のような特定のニーズを持つユーザーにとって、現代で最も魅力的な選択肢の一つです。
- 予算を惜しまず、最先端のAI教育デバイスを家庭に迎えたい方
- 子どもの英語教育に、最高レベルのアニメトロニクスと対話体験を導入したい方
- 日本未発売という希少性と、米国の最新AI技術に魅力を感じる方
一方で、その高額なコストや日本国内でのサポートの欠如、英語中心のコミュニケーションという点を考えると、万人におすすめできるわけではありません。
もし、「もっと身近で、日本語(特に温かみのある方言)で気軽に話しかけてくれるパートナーが欲しい」と感じるなら、日本発の猫型ロボット「ミーア」のような選択肢が、より現実的で長く愛せるパートナーになるかもしれません。Moxieは「高い志を持つ教育ツール」、ミーアは「日常に寄り添う癒やしの家族」という明確な違いがあるため、ご家庭のニーズに合わせて選ぶのが最善です。
公式サイトで詳細を見る:Moxie Robot Official
紹介動画を見る:Moxie Robot – How it works
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