製品概要:LG CLOiDとは?
LG CLOiD(エルジー クロイド)は、LG ElectronicsがCES 2026で公開した家庭用AIロボットです。
LGはCLOiDを、家事の負担を減らす「Zero Labor Home」の象徴として紹介しています。料理、洗濯、片付け、家電操作などを、ロボット本体の腕とLG ThinQのスマートホーム連携で支援する構想です。
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見た目は、人型に近い上半身と、車輪で動く下半身を組み合わせたロボットです。二足歩行ロボットではなく、車輪ベースにすることで、家庭内での安定性や安全性、コスト面を現実寄りにした設計だと説明されています。
この記事では、LG CLOiDが「家庭用AIロボット」として何を目指しているのか、そして「話し相手」や「日常の相棒」として見るならどこまで期待できるのかを整理します。
要点まとめ
LG CLOiDとは?
- LGがCES 2026で公開した家事支援型のAIホームロボット
- 頭部、胴体、2本の多関節アーム、5本指の手、車輪ベースで構成される
- 料理準備、洗濯、タオルをたたむ、家電操作などのデモが紹介された
- LG ThinQやThinQ ONと連携し、家電やスマートホームをまとめて動かす構想
- 音声ベースの生成AI、カメラ、センサー、表情表示によるコミュニケーションを備える
- VLM(視覚言語モデル)とVLA(視覚言語行動)で、見たものと言葉を結びつけて行動する方向
- 2026年9月時点で、一般販売価格、日本発売日、家庭向け販売条件は未公表
良い点
- 「会話するだけ」ではなく、物理的に家事へ関わる方向を明確にしている
- 2本の腕と5本指により、家電操作や物の受け渡しを想定している
- LGの家電・ThinQエコシステムと組み合わせられる点は大手家電メーカーらしい強み
- 車輪ベースなので、完全な二足歩行型より家庭内での安定性を重視している
- 表情や音声会話により、無機質な家電操作だけではない接点を作ろうとしている
気になる点
- まだ一般家庭で購入して使える製品というより、CESで示された実演・構想段階に近い
- 価格、発売地域、日本語対応、サポート、保証、修理体制が分からない
- タオルをたたむような柔らかい物体操作は、実演でも難しさが見えている
- 家の中を動き、カメラやマイクで状況を理解するため、プライバシー確認が重要
- 話し相手としての魅力より、家電連携・家事支援の色が強い
向いていそうなユーザー
- LGのAIホーム構想や次世代家電に関心がある人
- 家事を手伝う物理AIロボットの進化を追いたい人
- Amazon Astro、Samsung Ballie、FrontierX Aura、Zeroth M1のような動くAIホームロボットを比較している人
- すぐに買う製品ではなく、今後の家庭用ロボットの方向性を知りたい人
ざっくり結論
LG CLOiDは、現時点では「すぐ買える話し相手ロボット」というより、LGが家電メーカーとして目指す家事支援ロボットの未来像です。

CLOiDの魅力は、音声会話や表情だけでなく、実際に腕を動かして、冷蔵庫、オーブン、洗濯機、乾燥機などと関わろうとしている点にあります。AIが家電を操作するだけでなく、ロボットが物理的に物を取り、運び、置くところまで踏み込んでいます。
一方で、話し相手として家庭に迎えるなら、まだ慎重に見るべき段階です。CLOiDはペット型でも、卓上の会話ロボットでもありません。中心にあるのは、家事、家電制御、生活支援です。日常の声かけや癒しを重視するなら、Mia、Romi、BOCCO emo、ElliQのような会話・見守り寄りのロボットとは目的がかなり違います。
価格情報と購入方法
価格は未公表
2026年9月7日時点で、LG CLOiDの一般販売価格は公式には確認できません。
CES 2026では実機デモが行われていますが、LGの発表は「Zero Labor Home」や「AI Home」の方向性を示す内容が中心です。個人向けにいつ、どの国で、いくらで販売されるかは明確ではありません。
購入検討の段階になったら、最低でも次の情報を確認したいところです。
- 本体価格
- 日本発売の有無
- 日本語音声・日本語UI対応
- LG ThinQ対応家電の必要条件
- 月額費用やクラウド利用料の有無
- 修理、保証、交換対応
- カメラ・マイク・家庭内データの取り扱い
日本から買える?
現時点では、日本国内向けの正式販売情報は見当たりません。
LGはグローバルに家電を展開している企業ですが、CLOiDのような新しいホームロボットは、国ごとの安全基準、無線認証、サービス対応、家電連携、言語対応が大きく関わります。
日本で使う前提なら、単に本体が輸入できるかではなく、日本の住環境で安全に使えるか、LG ThinQ連携が日本向け家電でどこまで動くか、故障時に国内で対応できるかを見たいところです。
LG CLOiDでできること
料理や洗濯を支援する
LGの発表では、CLOiDが冷蔵庫から牛乳を取り出し、クロワッサンをオーブンに入れ、洗濯機を操作し、乾いた衣類をたたむようなシナリオが紹介されています。

これは単なる音声アシスタントとは違います。スマートスピーカーなら「オーブンを予熱して」といった操作はできても、食材を持ち上げたり、洗濯物を移動したりすることはできません。
CLOiDは、家電を制御するAIと、物を扱うロボットアームを組み合わせることで、家事そのものへ関わろうとしています。
2本の腕と5本指で物を扱う
CLOiDの腕は、片腕あたり7自由度で動くと説明されています。肩、ひじ、手首を人間の腕に近い方向へ動かし、手には5本の指があります。

この構成により、物をつかむ、受け取る、置く、家電の扉を開ける、といった動作を想定しています。高い棚や床付近の物へ届くよう、胴体の高さを調整する仕組みも紹介されています。
ただし、ロボットにとって家庭内の物体操作はかなり難しい領域です。タオル、衣類、袋、コード、食器のように形が変わる物や割れやすい物を、人間のように安定して扱うには、相当な精度と安全設計が必要です。
車輪ベースで家の中を移動する
CLOiDの下半身は車輪ベースです。LGは、ロボット掃除機やLG Q9などで培った自律走行技術を活用していると説明しています。
車輪ベースは、二足歩行型よりも地面との接地が安定しやすく、転倒リスクや価格面で有利です。家庭内では、段差、ラグ、コード、狭い通路、子どもやペットとの接触などが課題になります。二足歩行にこだわるより、車輪で安定して移動する方が現実的という判断は理解できます。

一方で、車輪型にも制約はあります。
- 階段を上り下りできるか
- 厚手のカーペットで止まらないか
- キッチンマットやコードに引っかからないか
- 子どもやペットが近づいたときに安全に停止できるか
- 狭い日本の住宅で旋回できるか
このあたりは、実際の販売モデルや家庭での長期レビューが出るまで見極めが必要です。
頭部がAIホームハブになる
CLOiDの頭部には、チップセット、ディスプレイ、スピーカー、カメラ、各種センサー、音声ベースの生成AIが搭載されると説明されています。
LGは、この頭部を「移動型AIホームハブ」のように位置づけています。人と会話し、表情を表示し、部屋の状況を見て、家電を制御する中心です。
VLMとVLAで「見て、理解して、動く」
LGの発表で重要なのが、VLMとVLAです。
VLMは、画像や映像を言語的な理解に変える技術です。たとえば、カメラで見た部屋、家電、食材、洗濯物、窓の状態などを、AIが意味として扱えるようにします。
VLAは、視覚情報と言葉をもとに、具体的な動作へ変換する技術です。「これをオーブンに入れて」「雨が降りそうなら窓を閉めて」といった指示を、家電操作やアーム動作へつなげる考え方です。

家庭用ロボットで難しいのは、会話そのものよりも、会話を安全な物理動作に変えるところです。CLOiDが本当に家庭で役立つかは、この部分の精度と安全性にかかっています。
話し相手として見るとどうか
会話機能はあるが、主役は家事支援
LG CLOiDには、音声ベースの生成AI、スピーカー、ディスプレイ、表情表示があります。つまり、人と会話する入口は用意されています。
Tom's GuideはCES 2026の発表会で、CLOiDが柔らかい男性の声で話し、登壇者に水を差し出す場面などを紹介しています。
ただし、CLOiDは「雑談を楽しむロボット」として作られているわけではありません。位置づけは、家事を減らすAIホームロボットです。話し相手としての自然さ、毎日の声かけ、家族とのメッセージ、方言、癒しのキャラクター性を重視するなら、CLOiDとは別のジャンルとして考えた方が分かりやすいです。
タオル折りたたみデモから見えた現実
CLOiDはCES 2026でタオルをたたむデモも行いました。Tom's Guideは、そのデモについて、動作が遅く、タオルの折りたたみが崩れ、人間スタッフの手助けも必要だったと報じています。
これはCLOiDだけの失敗というより、家庭用ロボット全体の難しさです。硬い部品を工場で扱うロボットと違い、家庭には柔らかい布、形が変わる食品、置き場所が毎日変わる小物、狭い通路、人やペットの予測しにくい動きがあります。
だからこそ、CLOiDを評価するときは「デモで家事をしていたからすぐ実用」と考えるより、「ロボットが家事へ近づくための試作・実演がここまで来た」と見る方が現実的です。
似ているロボットとの違い
LG CLOiDは、ペットロボットというより「家事支援を目指す動くAIホームロボット」です。比較対象は、会話ロボットだけでなく、家の中を移動するAIエージェントや見守りロボットになります。
| 製品 | 主な方向性 | できること | CLOiDとの違い | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| LG CLOiD | 家事支援・AIホーム | 腕で物を扱う、家電連携、会話、表情、自律移動 | 物理的な家事支援を最も強く打ち出す | 家事を手伝うロボットの未来を追いたい人 |
| FrontierX Aura | 動くAIエージェント | 室内移動、AIエージェント、スキル作成、スマートホーム | 開発・エージェント性が強い | AIガジェットやスマートホームを作り込みたい人 |
| Zeroth M1 | 見守り・会話・家庭支援 | Gemini会話、転倒検知、学習支援、ペット観察 | 高齢者見守りや会話支援が分かりやすい | 家族の見守りと会話を重視する人 |
| Amazon Astro | 見守り・Alexa連携 | 家の巡回、リモート確認、Alexa、Ring連携 | すでに消費者向け文脈が強いが腕はない | Amazon/Ring環境の見守りを重視する人 |
| Samsung Ballie | スマートホーム・投影 | 家電連携、移動、プロジェクター的体験 | 物をつかむ腕ではなく、情報表示と家電連携寄り | Samsung家電やスマートホームに関心がある人 |
| Mia | 会話・声かけ・癒し | 方言会話、表情、音声、カレンダー、天気、家族メッセージ | 家事はしないが、日常の声かけに特化 | すぐ使える会話相手や癒しを求める人 |
FrontierX Auraとの違い
FrontierX Auraは、家の中を動くAIエージェントロボットです。スキルやルーティンを作り、空間理解やスマートホーム連携を広げる方向です。
CLOiDは、Auraよりも家電メーカーらしく、洗濯・料理・家電操作といった家事支援に寄せています。AIエージェントとして作り込む楽しさならAura、家事そのものへの物理的介入ならCLOiDという見方ができます。

Zeroth M1との違い
Zeroth M1は、Google Gemini搭載、転倒検知、高齢者見守り、子どもの学習支援などを前面に出したホームロボットです。
CLOiDも会話や生活支援を持ちますが、中心は「家事を減らす」方向です。M1は見守り・会話・学習支援まで含めた家族向けロボット、CLOiDはLG家電と連携して家事を実行する物理AIロボットと分けると理解しやすいです。

動くAIホームロボット全体との違い
Amazon Astro、Samsung Ballie、Moripet、MISA、FrontierX Auraなど、動くAIホームロボットは増えています。
ただ、腕を持って実際に物を扱う方向まで踏み込む製品は、まだ難易度が高い領域です。CLOiDはその意味で、移動型AIホームロボットの中でも「家事をロボットの身体で行う」側に寄った存在です。

購入前に確認したいポイント
1. 本当に家庭向けに販売されるのか
現時点では、CLOiDはCES 2026で公開されたホームロボットです。一般消費者がすぐ購入できる製品として、価格や販売ページが整っている段階ではありません。
LGのAIホーム構想を示すロボットとして見るのか、近い将来の市販製品として見るのかで、期待値は大きく変わります。
2. 日本語対応と日本の家電連携
会話ロボットとして使うなら、日本語対応は必須です。さらにCLOiDの場合、LG ThinQ、ThinQ ON、対応家電との連携が体験の中心になります。
日本で販売されているLG製品やスマートホーム機器と、どこまで連携できるのかは確認が必要です。
3. 家の広さ・段差・床環境
車輪ベースのロボットは、床環境に強く影響されます。日本の住宅では、部屋間の段差、狭い通路、カーペット、コード、家具の脚、ペット用品などが動作の妨げになる可能性があります。
特にCLOiDは腕を動かすため、移動だけでなく、周囲の空間にも余裕が必要です。
4. カメラ・マイク・家庭内データ
CLOiDは、カメラ、マイク、センサーで家の状況を理解するロボットです。便利さと引き換えに、家庭内の映像、音声、生活パターンをどう扱うかが重要になります。
購入前には、保存されるデータ、クラウド送信の有無、家族ごとの同意、子どもや来客への説明、削除方法などを確認したいところです。
5. ロボットができない時の設計
家庭用ロボットでは、成功する動作だけでなく、失敗したときのふるまいが大切です。
物を落としたとき、タオルをうまくたためないとき、ペットが近づいたとき、子どもが触ったとき、通信が切れたときに、どのように止まり、知らせ、復帰するのか。ここが実用性を左右します。
よくある質問(FAQ)
LG CLOiDは日本で買えますか?
2026年9月7日時点では、日本国内向けの正式販売情報は確認できません。CES 2026で公開されたホームロボットであり、価格、発売日、日本語対応、保証体制は今後の公式発表を待つ必要があります。
LG CLOiDはいくらですか?
一般販売価格は未公表です。大きな本体、2本の多関節アーム、5本指の手、センサー、AI処理、家電連携を備えるため、もし家庭向けに販売される場合でも低価格帯の会話ロボットとは別カテゴリになる可能性があります。
LG CLOiDは話し相手になりますか?
音声会話や表情表示はあります。ただし、主目的は家事支援とAIホーム連携です。雑談、癒し、毎日の声かけ、家族メッセージを重視するなら、MiaやRomi、BOCCO emoのような会話ロボットと分けて考える方が自然です。
家事を完全に任せられますか?
現時点で「家事を完全に任せられる」と考えるのは早いです。CESでは料理や洗濯のデモが紹介されましたが、タオル折りたたみのような柔らかい物体操作にはまだ難しさも見えています。実用性は市販版の完成度と家庭での長期レビューを見て判断したいところです。
ペットや子どもがいる家でも使えますか?
LGは車輪ベースを採用し、低重心で安定性を重視していると説明しています。ただし、実際にペットや子どもがいる家庭で安全に使えるかは、衝突回避、停止動作、アームの力制御、動作範囲、利用ルールを確認する必要があります。
スペックまとめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | LG CLOiD |
| メーカー | LG Electronics |
| 発表時期 | CES 2026 |
| 価格 | 未公表 |
| 発売時期 | 未公表 |
| 日本発売 | 未公表 |
| 主な用途 | 家事支援、AIホーム連携、家電操作、生活支援 |
| 形状 | 頭部、胴体、2本の腕、5本指の手、車輪ベース |
| 移動方式 | 車輪ベースの自律移動 |
| 腕 | 片腕7自由度 |
| 手 | 5本指、個別駆動 |
| 会話機能 | 音声ベースの生成AI、スピーカー、表情表示 |
| センサー | カメラ、各種センサー |
| AI技術 | VLM、VLA、LG Affectionate Intelligence |
| 家電連携 | LG ThinQ、ThinQ ONとの連携構想 |
| 月額費用 | 未公表 |
おしゃべり猫型ロボット「ミーア」との比較
LG CLOiDとミーアは、どちらも「人の生活に寄り添うロボット」として比較されることがあります。ただし、目的はかなり違います。
| 比較項目 | LG CLOiD | ミーア |
|---|---|---|
| 外観・形状 | 人型上半身と車輪ベースのホームロボット | 猫型・コンパクトで親しみやすい |
| 主な特徴 | 家事支援、物体操作、LG家電連携、AIホームハブ | 全国47方言、表情、音声会話、Googleカレンダー連携、天気情報のお知らせ、15の英語キャラクター |
| 操作の目的 | 家事負担の軽減、家電操作、生活支援 | 癒し・孤独感の軽減・日々の声かけ |
| 動作方式 | 車輪移動、2本の腕、5本指、カメラ・センサー | 音声認識、頭へのタッチ、まばたき |
| 会話の位置づけ | 家事支援やAIホーム操作の入口 | 会話そのもの、方言、声かけが中心 |
| 家庭での導入しやすさ | 価格・発売時期・日本対応が未公表 | 小型で置き場所を選びやすい |
| 長期的な体験 | 家電連携と家事支援の進化に期待 | 方言での会話による愛着、日常の習慣化 |
| 価格帯 | 未公表 | 9,800円(税込)〜 |
👇 全国47方言を話すおしゃべり猫型ロボット「ミーア」

LG CLOiDは、家事を支える未来のホームロボットとして面白い存在です。一方で、今すぐ家庭に置いて「話しかけてくれる相棒」が欲しいなら、ミーアのような会話・声かけ特化型の方が目的に合いやすいです。
まとめ
LG CLOiDは、家庭用ロボットの中でもかなり野心的な製品です。
単に会話するだけでなく、家電を理解し、腕で物を扱い、洗濯や料理に関わることを目指しています。LG ThinQとの連携、VLM・VLA、車輪ベースの安定性、5本指の手など、家電メーカーが本気で「家事を減らすロボット」を考えていることが分かります。
ただし、2026年9月時点では、一般家庭向けにすぐ買える話し相手ロボットではありません。価格、発売時期、日本対応、家事動作の安定性、プライバシー、安全性は、まだ確認すべき点が多くあります。
結論として、LG CLOiDは「今すぐ買う候補」というより、「これからのAIホームロボットがどこへ向かうかを見るための重要な製品」です。日常の会話や癒しを求めるならミーアや会話ロボット、家事を本当に手伝う未来に期待するならCLOiD、という住み分けで見ると判断しやすいです。
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